オペレーションZ 真山仁作
オペレーションZ読みました。
国債発行残高が864超円を見込まれており、万が一国債の利息が支払えなくなったり、元本を返せなくなった場合、債務不履行となります。
すると、通貨(円)の価値が暴落してしまいハイパーインフレが発生してしまいます。
我が国の財政事情 平成29年12月財務省主計局
https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2018/seifuan30/04.pdf
これらの事象を想定して、財務省や政府関係者と奮闘する物語です。
歳出削減の主なターゲットは、リンク先スライド7枚目にある「社会保障関係費」と「地方交付税」です。また歳入増のためには、消費税30%や独身税などの案が浮上しています。現実に採用されたことを想定するとゾッとしますよね。
物語は、
・債務不履行になった場合の想定
・諸外国の反応(救済措置がまったく無い)
・現在のワーキングプアなどの悲惨死
・社会保障関係費削減による社会的弱者の切り捨て(これは、後半に否定されてますが)
など、フィクションだとしても、悲劇が容易に想像できそうな物語でした。
危機感があおられたと言ってもいいのではないかと思います。