読書日記 カササギ殺人事件 上・下 アンソニー・ホロヴィッツ著
カササギ殺人事件を読みました。
ミステリの各種国内賞を受賞した作品ということで、手に入れていたのですが、総監試験準備を優先して後回しにしていました。息抜きに読んでみたのですが、良い興奮が得られて良かったです。
横道にそれますが、日経新聞の私の履歴書が好きでここ四、五年読み続けているのですが、日ごろ重大な決定をされるマネジメント層の方々について、休暇にミステリを読まれるという傾向があるように感じてます。頭の柔軟体操になるという点で、ミステリは親しまれているのかもしれません。
さて、このミステリ。探偵役が二人おります。劇中劇の探偵アティカス・ピュント。そして、わたし(スーザン)。
それぞれの殺人事件とその解決に向けた調査が物語の中で進みます。そして読み終えたとき、作者がちりばめた伏線を華麗に回収していく様に驚き、感動してしまいました。この感動までが仕組まれたことのように感じてしまいます。再度読んでみたいミステリです。
なお、ミステリによっては、後半や、種明し中に新情報があり、その情報が無ければ犯人特定など不可能だろう。という進め方があったりしますが、本作はそんなことはありません。キチンと読者へ向けたヒントが隠されています。読み終えた後、あぁそういえばあの時・・・や、あのシーンの意味は・・・などようやく気付くことがありました。しかし、ヒントのような情報が多すぎて、どれがどの件か困ってしまうのも事実です。
これから読まれる方は、作者の罠に陥らないよう、くれぐれもご注意くださいね。
とても良い息抜きになりましたので、引き続き勉強に励みたいと思います。