読書日記 慈雨 柚月裕子著 〈本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10〉第1位受賞作品
盤上の向日葵(NHKプレミアムドラマ化、2018年本屋大賞2位獲得)、孤狼の血(推理作家協会賞受賞作)の作者の作品 慈雨を読みました。
主人公は退職した刑事ですが、16年前に発生した少女誘拐事件に特別な想いをもっています。その事件ととてもよく似た事件が発生し、妻、娘、刑事としての先輩、後輩たちと過去があきらかになっていくサスペンスドラマです。
柚月裕子さんの作品は、読み始めたが最後、最終ページまで引き込まれてしまいます。それぐらい面白い。
人は、何かしら過ちを犯すものだと思います。主人公は、その過ちについて、十数年間悩み続けています。そして、家族や元同僚たちの想いを受け取っていき、一つの決断をします。
贖罪の旅の途中にも、事件解決の糸口を探し続ける主人公。それくらい一つのことに集中し続けることで、初めて問題が解決するのだと思います。
機械設計の立場である私もきっと同じだと思います。不具合を悩むよりも、不具合を解決できるきっかけに集中する。肝に銘じておきます。
kyoichirhokogajpemecha.hateblo.jp
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