古賀恭一郎の日記

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読書日記 最後の証人 柚月裕子著(佐方貞人シリーズ)

最後の証人を読みました。

 

元検事の弁護士が主人公です。法廷で切り開かれていく真実に目を見張るばかりです。

単純な物語とタカをくくって読み進めるとイタい目にあいますよ。

 

法を犯すのは人間だ、人間を見ろ。

水面の波紋だけを見るのではなく、水底まで潜り、原因を探らなければ真実にはたどりつけない。

 と、引用ですが、よいセリフ回しにほれ込んでしまいました。

設計職である私も、失敗を犯すことが多々あります。問題はそのあと、何が原因かを究明し安価で現実的な対応策を考えることができるか?です。作図した、製作した、資材を購入した、搬入した人間を見る。これがなかなかできていないと思うことがあります。現地現物主義のトヨタでは、現場を重視してますが、やはりその場を司る人も見てるのではないかなぁ。と思いました。そして、表面的な対応策では、再発や対応策による不具合を出してしまう可能性もあります。

このセリフ回しにここまで思い巡らせてしまって、ミステリファンの方には怒られそうですが、とても重いテーマでした。

シリーズは4冊目まで発行されていますので、順を追って読んでいきたいと思います。

 

最後の証人 (宝島社文庫)

最後の証人 (宝島社文庫)