読書日記 クリティカルチェーン エリヤフ ゴールドラット著
クリティカルチェーンを読みました。
ザゴールも物語形式でおもしろくわかりやすく読みやすかったのですが、本作も同じく物語形式です。
プロジェクトはよく遅れが生じますが、その理由と対策について述べられています。
遅れの理由
・見積もり時に余裕を設ける
遅れると自分の評価にかかわるため、余裕をもうける。
・浮いた時間は食いつぶす。
実績を作ると、その時間で求められるため、余裕時間は食いつぶされる。
・学生症候群
ギリギリまで作業に移らないから、イザ始めようとしたときに不足が判明して、遅れだす。
・掛け持ち作業の弊害
ひとつずつ集中して作業するケースに比べて、それぞれのプロジェクトで少しずつ作業することで、時間を浪費する。
・依存関係
作業の前後関係がある。
の4つから、一度遅れが発生すると挽回できないというものです。
対応策
- マネジメントに人間行動の特徴を折り込む
・作業ごとの期限設定はしない。
作業が回ってきたら即着手し、終わればすぐ申告する。
・余裕時間は必要なところに集中する。
個人の時間見積もりはギリギリ余裕のない時間とする。削った時間は、プロジェクトバッファーとして、スケジュールの最後に設ける。
ただし、遅れても責めない、恥じない社内カルチャーに変えていく必要がある。
・資源の競合は計画段階でクリアにする。
といった具体策があり、実践してみたいと思いました。