読書日記 神域上・下 真山仁著
ハゲタカシリーズやトリガーの作者の作品 神域を読みました。
アルツハイマーに対応できる万能細胞をめぐる医療小説です。
アルツハイマーになる患者さんとその家族、徘徊老人と警察の関係も語られており、超高齢化社会を迎えていくわが国においては、他人事には感じられませんでした。たくさんの登場人物たちが職責をまっとうしつつ、自分の使命と現実のギャップに苦しみます。研究現場、警察、政治家との折衝など、実際の苦労はいかほどかとても気になる展開でした。
事実とフィクションを読み分けないといけませんが、物語の中で、社会的な問題も提起されており、それらも興味深いですね。
家族がアルツハイマーになった場合の細やかな心情描写に辛さと苦しさを感じました。有効な治療法や医薬があるにもかかわらず、認証まで時間がかかり、苦しむ人々がいます。ルールはルールとして守らなければなりませんが、そのルールを変えていくスピードも社会的な課題であると思われます。
ほかの著作の感想です。
kyoichirhokogajpemecha.hateblo.jp
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