読書日記 テスカトリポカ 佐藤究著
直木賞受賞作品である、テスカトリポカを読みました。
生きていくって、理不尽なものとの付き合いかと思っているのですが、本作は輪をかけて理不尽です。息をするように人がバンバン殺されます。
そして、登場人物のほとんどが不法行為に手を染めてます。
アステカ王国の歴史に触れつつメキシコの麻薬戦争や臓器ブローカーを扱った物語です。暴力描写、グロテスクな描写が多く、苦手な人は苦手かもしれません。
舞台はメキシコ、インドネシア、日本と変わっていきます。現代日本がメインの舞台ですが、私は知らない日本でした。
500ページ超の大作で、読み応えばばっちりです。刺激に飢えている方はぜひ手に取ってみられてはいかがでしょう。