平成28年度 技術士一次試験 機械部門択一(3)片持ちはりにおける集中荷重と等分布荷重の関係
平成28年度 技術士一次試験 機械部門択一問題の解答解説です。
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の機械工学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。 から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
問題3 長さLの片持ちはりに対して,下図(a)のように先端(自由端, A点)に集中荷重Pを作用させる場合と,下図(b)のように等分布荷重qを作用させる場合を考える。
集中荷重Pが作用するときと等分布荷重qが作用するときの最大曲げ応力が等しいとき、Pとの関係として,最も適切なものはどれか。
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技術士会の正答は、②でした。
まず、曲げモーメントで比較します。
図(a)の曲げモーメントMaは、
Ma=PL
続いて、図(b)の曲げモーメントMbは、
Mb=qL^2/2
断面係数が同じか否かを指定されていませんが、一文目の文脈から同じと判断し、
Ma=Mb
PL=qL^2/2
P=qL/2
と解答②に一致しましたね。
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。