古賀恭一郎の日記

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平成29年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(14)騒音の合成

こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成29年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。

技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。

お役に立てれば幸いです。

JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。

から引用

技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。

中略

  • 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
 
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
 
問題14 暗騒音の騒音レベルが70dBの工場に工作機械を設置した。設置後, 騒音測定をしたところ73dBであった。暗騒音がない環境に工作機械を設置したときの騒音レベルに最も近いものはどれか。
 なおA,Bの2音源があり,単独状態での騒音レベルがそれぞれ LA,(dB), LB (dB)で あるとき,2音源同時に音が発する状態での騒音レベルをLとすると,次の式で表すことができる。

f:id:kyoichirhokogajpemecha:20190814085132p:plain

ただし, 音源の騒音レベルは LA ≧ LB とする。
この式の騒音レベルの増加量 D (dB)と LA-LBの関係は,図1のとおりである。
 

f:id:kyoichirhokogajpemecha:20190814085111p:plain

騒音レベルの増加量
 
図1 騒音レベルの増加量DとLA-LBの関係
 
① 68.2 [dB] 
② 70.0 [dB] 
③ 71.8 [dB] 
④ 73.0 [dB] 
⑤ 143.0 [dB]
 
~~~~~~~~~~

 

技術士会の正答は、②でした。
 
これちょっとややこしいですね。
工作機械か騒音源(暗騒音)がLA、LBどちらかということですね。
暗騒音=70dB
2音源の騒音L=73dB
仮に暗騒音=LA=70dBとして、上式に当てはめると、
D=L-LA=3dB
となり、図1をみると、LA=LBの関係(つまり②)が必要となります。
①では、L=73dBには達しませんね。
 
次に、暗騒音=LB=70dBとして、工作機械の騒音をLAとすると、
③LA=71.8dBの場合、D≒2.2ですので、L=74dB
④LA=73dBの場合、D≒2.5ですので、L=75.5dB
となり、大きくなっていくことがわかります。(よって⑤は明らかに異なる。)
 
この結果より、②が正しいですね。
 
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。