平成29年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(20) 接触ばっ気槽の処理機能
こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成29年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。
から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
問題20 接触ばっ気槽の処理機能に影響を与える因子として次のうち,最も不適切なものはどれか。
① BOD容積負荷
② 滞留時間
③ ばっ気強度
④ 接触材充填率
⑤ 汚泥返送量
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技術士会の正答は、⑤でした。
ジョー・カソー博士のワンポイント解説(ジョー・カソー博士のワンポイント解説より)
そのため、①②④は性能に影響がありそうですね。
③のばっ気強度は、浄化槽用語集を参照すると、「散気式ばっ気装置における攪拌強度の指標。一時間当りの送風量をばっ気槽容量で除した値のこと。」とのことですので、性能に影響がありそうです。
このなかで、沈殿槽からかえってきている矢印が返送された汚泥にあたると思われます。
浄化槽用語集を参照すると、沈殿槽の性能に影響があり、
http:// http://www.sagamiko-suishitsu.jp/shikumi.htmlを参照すると、沈殿汚泥は嫌気ろ床槽へ移送するようです。そのため、接触ばっ気槽の処理機能へ影響はないと考えられます。
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。