平成29年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(3)湿気・結露や材料劣化
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。
から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
問題3 湿気・結露や材料劣化に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 木材腐朽菌は, 酸素の存在しない環境でしか生育できない嫌気性菌である。
② 自然界では, 褐色腐朽菌は針葉樹を侵すものが多く,白色腐朽菌は広葉樹を侵すものが多い。
③ 環境温度20℃において, 静座時に人体(成人男性)から放出される水蒸気量は、34g/h・人程度である。
④ 熱回収用熱交換器型換気装置は、水蒸気排出のためには全熱交換型よりも顕熱交換型の方がよい。
⑤ 二重サッシを使用する場合, 室内側のサッシはできるだけ気密に,外気側は湿気が逃げやすい構造にする必要がある。
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技術士会の正答は、①でした。
木材腐朽菌は枯れた木を分解する「きのこ」だそうです。
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/committee/steel_structure/book/54546/54546-0204.pdf
の3枚目より、酸素は必須とありますね。
②についても、同URLの2枚目に記載がありますね。
水分を内部に留めるのであれば、潜熱(水蒸気を水まで凝縮)まで回収したほうが有効ですね。(④)
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。