古賀恭一郎の日記

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平成29年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(30) 廃棄物の破砕・圧縮・選別

こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
 平成29年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。

技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。

お役に立てれば幸いです。

JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。

から引用

技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。

中略

  • 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
問題30 廃棄物の破砕・圧縮・選別に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
 
① 畳, 布団などの可燃性粗大物は回転式破砕機では処理できないので,せん断式破砕機を用いる。
② 破砕施設においては、万が一の危険物の爆発に備え,爆風圧を逃がさないよう, 室内を密閉する。
③ スチール缶, アルミ缶, プラスチックボトルが混在している場合, これらをこの3素材に分けるためには,磁力・磁場を用いるだけではなく,手選別が必須である。 
④ 一般家庭から排出されるごみのうち,燃えるごみとして集められたものは焼却施設へ、粗大ごみは破砕施設へ搬入される。これらの残さの全ては,そのまま最終処分場で埋立処分される。 
⑤ 使用済み自動車の処理においては,有用な金属・部品等が取り除かれ, 最後にシュレッダーダストが残るが、大部分はプラスチックであり,安定型の最終処分場で埋立処分される。
 
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技術士会の正答は、①でした。
 
②は不適切ですね。爆発に備えて、事前検知と事後対策からなる対応策の中で、室内密閉は含まれていません。

http://www.city.nagoya.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000077/77132/houkokusyo.pdf

(大江破砕工場火災事故に伴う不燃ごみ処理のあり方についてより)
③は不適切ですね。磁力でスチール缶を選別し、回転磁界でアルミ缶をはね飛ばし、風圧でプラスチックボトルを吹き飛ばすことが可能なようです。
④は不適切ですね。燃焼灰はセメント原料などに利用される場合があります。
⑤は不適切ですね。原料に戻したり、燃料としても利用されています。
 
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。