古賀恭一郎の日記

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平成29年度 技術士二次試験 総合技術監理部門択一(35)環境の社会経済的評価手法の適用

こんにちは、技術士(機械)の古賀恭一郎です。

  

問題35 自然の恵みの価値を評価するために、それぞれの事例における環境の社会経済的評価手法の適用に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
 
① 干潟の浄化機能を定量的に把握するため、同じ浄化機能を有する水質浄化施設の建設費用を算定し、代替法により評価する。
② 誰も訪れないような奥地の原生林の価値を把握するため、この原生林の利用状況を調査し、トラベルコスト法により評価する。
③ 都市緑地整備による環境向上価値を把握するため、環境条件の異なる複数の住宅価格を調査し、へドニック法により評価する。
④ 鉱山開発により森林が消失することの外部不経済を把握するため、損害を回避することに対する支払意思額などのアンケート調査を行い、仮想評価法により評価する。
⑤ 湿原の自然再生事業の価値を把握するため、複数の属性と水準を用いて代替案を作成してアンケート調査を行い、コンジョイント分析により評価する。
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技術士会の正答は、②でした。
トラベルコスト法は、
ある環境サービスへの支払い意思額を、その環境サービスまでのアクセス費用で代替して測定しようとする方法である。アクセス費用には、交通費だけではなくアクセスに要する時間と目的地で過ごす時間の機会費用も含める。(青本より)
とありますので、誰も訪れない土地の評価にトラベルコスト法は使えませんね。