古賀恭一郎の日記

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平成30年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(16)必要換気量

こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成30年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。

技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。

お役に立てれば幸いです。

JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。

から引用

技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。

中略

  • 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。

https://archilink.jp/heterogeneous-applications

衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
 
問題16 小学校低学年の教室内に児童30人が在室しているとき,学校環境衛生の基準(1,500 ppm)に基づく必要換気量 (m^3/h)の算出値として,最も近い値はどれか。 ただし,外気の二酸化炭素濃度は400 ppm,児童1人当たりの二酸化炭素発生量は 11 L/hとする。 
① 10 
② 220 
③ 300 
④ 550 
⑤ 825
 
~~~~~~~~~~
技術士会の正答は、③でした。
 

f:id:kyoichirhokogajpemecha:20191103214211p:plain

収支バランス



まず、内部のCO2が1500ppmに保たれていることを想定すると、換気によって排出されている空気のCO2濃度も1500ppmとなります。
ということは、発生CO2は、差から求められます。
 (1500ppm-400ppm)Xm^3/h
 1100Xppm・m^3/h
となります。
一方、発生CO2は、条件から、
 11L/h×30人=330L/h=330×10^3mL/h=330×10^3[mL/h・m^3/m^3]
       =330×10^3[ppm・m^3/h](1ppm=1mL/m^3)
 
この二つは同じになるはずですので、
 1100X=330×10^3
 X=300m^3/h
 
と解答に一致しましたね。単位を合わせることがポイントです。
 
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。