古賀恭一郎の日記

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平成30年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(4) 熱貫流抵抗

こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成30年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。

技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。

お役に立てれば幸いです。

JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。

から引用

技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。

中略

  • 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
 
問題4 下図に示すように材料1,材料2から構成される壁体がある。材料2の厚みを2倍
にしたとき,壁体の熱貫流抵抗の変更前に対する変更後の比として,最も近い値はどれか。
ただし,計算条件は以下のとおりである。
外気側表面熱伝達抵抗 Ro=0.04 [m^2•K/W]
室内側表面熱伝達抵抗 Ri=0.11 [m^2•K/W]
材料1の熱伝導率 λ1=1.5  [W/(m・K)]
材料2の熱伝導率 λ2=0.03 [W/(m・K)]

断熱材の効果

 
① 0.6
② 1.0
③ 1.8
④ 1.9
⑤ 2.0
 
~~~~~~~~~~

 

技術士会の正答は、③でした。
 
総熱貫流抵抗=R0+L1/λ1+L2/λ2+Ri
(単位が同じで無ければ足し算はできないことを覚えておくだけでも、この問題は楽かもしれません。)
 
変更前は、
R=0.04+0.15/1.5+0.03/0.03+0.11
 =1.25
 
変更後は、
R’=0.04+0.15/1.5+0.06/0.03+0.11
  =(0.04+0.15/1.5+0.03/0.03+0.11)+0.03/0.03 (…効率的ですが、邪道かもしれません)
  =1.25+1=2.25
 
   R'/R=2.25/1.25=1.8と③と合致しましたね。
 
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。