平成30年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(6) 温熱快適性
こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成30年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。
から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
問題6 温熱快適性に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 人体のエネルギー代謝は,身体の表面積に比例する。
② 人体からの放熱量は,室内温度が上がるにつれて顕熱分の割合が増加する。
③ 予測平均温冷感申告の値が+0.5の場合,予測不満足者率は10%となる。
④ 標準新有効温度は,椅座静位状態を前提とした温熱感評価指標である。
⑤ 作用温度は静穏気流下でほぼ空気温度と平均放射温度の相加平均となる。
~~~~~~~~~~
技術士会の正答は、②でした。
一般的に、空気は温度が上がると、より多くの水蒸気を含むことができます。
そのため、汗が蒸発することで体を冷却する潜熱分の割合が増加しますね。
ただし、相対湿度が高いときは、蒸発量が限られますので、体の冷却が期待できません。
気温が低くても、湿度が高いときには、熱中症にご注意くださいね。
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。