古賀恭一郎の日記

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平成30年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(7) 湿り空気

こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成30年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。

技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。

お役に立てれば幸いです。

JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。

から引用

技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。

中略

  • 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
 
問題7 湿り空気の比エンタルピーhは次の式で表せる。
 h = 1.0 t + ( 2500 + 1.8t)x  [kJ/kg(DA)]
ただし, t : 乾球温度[℃]
    x : 絶対湿度[kg/kg(DA)]
    kg(DA): 乾き空気の質量
 乾き空気1000 kg (DA)を含む,乾球温度7℃,絶対湿度0.004 kg/kg(DA)の湿り空気を,蒸気で加熱・加湿し、乾球温度42℃,絶対湿度0.014 kg/kg(DA)としたときの空気の得た熱量として,最も近い値はどれか。
 
① 26kJ
② 35kJ
③ 61kJ
④ 26MJ
⑤ 61MJ
 
~~~~~~~~~~

 

技術士会の正答は、⑤でした。
 
現在の比エンタルピーh0は、
h0=7℃+(2500+1.8×7℃)×0.004
 =17.05kJ/㎏
加熱・加湿後の比エンタルピーh1は、
h1=42℃+(2500+1.8×42℃)×0.014
 =78.06kJ/kg
熱量は質量×比エンタルピー差ですので、
(h1-h0)×1000㎏=(78.06-17.05)×1000㎏
         ≒61008kJ=61MJ
ということで、⑤が正解ですね。
 
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。