平成30年度 技術士二次試験 機械部門択一(13)工作機械の仕組み
こんにちは、技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成30年度 技術士二次試験 機械部門択一問題の解答解説っぽいことをやってます。
来年度は、択一が無くなりますが、キーワードは覚えておいて損はないですよ。
問題13 最近の工作機械の仕組みに関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 工作機械本体は,主として主要構造要素,それらを結合する結合部、駆動機構から構成される。
② 主軸受には,主として転がり軸受,静圧軸受,動圧軸受が用いられる。
③ 案内機構には,主として滑り案内,転がり案内,静圧案内が用いられる。
⑤ 周辺機器.装置には,切りくず処理装置、工具や工作物の自動交換装置がある。
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技術士会の正答は、④でした。
調べましたが、門外漢のためよくわかりませんでした。
工作機械の直進駆動機構には,主としてボールねじ駆動が使われるようです。
直進駆動では滑りねじ駆動も使われるケースがあるようですが、ボールねじの方がモータの必要トルクが小さい、精度が良いといったメリットがあるようですね。
ただし、ボールねじに比べすべりねじの方が騒音が小さいメリットもありますので、すべりねじが工作機械における主な直進駆動機構では無い理由があると思われます。
下記リンク先では、ボールねじを採用している理由が記載されていました。
日本精工㈱ 精機製品・技術レポート:位置決め精度に対するボールねじ・直動案内の影響
以下引用
「コスト、長期間の安定性、ストローク・剛性・負荷容量・速度等への対応性、制御の容易さや使い勝手の良さを考えるとき、ボールねじは多くの特長を有している。 」
このため、工作機械の直進駆動機構には,主として滑りねじ駆動は使われていないと考えられ、④が不適切であると思われます。