平成30年度 技術士二次試験 総合技術監理部門択一(35)環境政策の原則及び手法
こんにちは、技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成30年度技術士二次試験総合技術監理部門を受験しました。
結果は不合格でしたが自分のためにも、択一問題の解答と解説をまとめておきます。
皆様のお役に立てれば幸いです。
問題35:第四次環境基本計画における環境政策の原則及び手法に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
① 生物多様性の保全のような科学的な不確実性を伴う環境問題には,予防的な取組方法を適用せず,順応的取組方法の考え方に基づき対策を講じていくことが重要である。
② 拡大生産者責任とは,製品などの設計や製法に工夫を加え,汚染物質や廃棄物をそもそも出来る限り排出しないようにしていくことである。
③ 自主的取組手法は,事業者などが自らの努力目標を社会に広く表明し,政府がその進捗点検を行うことなどによって,一層大きな効果を発揮する。
④ 枠組規制的手法とは,各主体の意思決定過程に,環境配慮のための判断を行う手続と環境配慮に際しての判断基準を組み込んでいく手法である。
⑤ 経済的手法に関する環境施策の例として,課税等による経済的負担を課す方法,固定価格買取制度や環境性能表示が挙げられる。
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技術士会の正答は、③でした。(私は間違えました。)
①環 境 基 本 計 画
https://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/plan/plan_4/attach/ca_app.pdf
このような環境影響が懸念される問題については、科学的証拠が欠如していることをもって対策を遅らせる理由とはせず、科学的知見の充実に努めながら、予防的な対策を講じるという「予防的な取組方法」の考え方に基づいて対策を講じていくべきである。
とあります。
②環境適合設計(DfE)のことが記載されてます。
拡大生産者責任とは、生産者がその生産した製品が使用され、廃棄された後においても、当該製品の適正なリサイクルや処分について一定の責任を負うという考え方(青本6.1.2 拡大生産者責任参照)
④手続的手法のことが記載されてます。
規制的手法を含めた環境保全のための政策手法
https://www.env.go.jp/council/02policy/y022-19/ref07.pdf
枠組規制的手法とは,目標を提示してその達成を義務づけ、あるいは一定の手順や手続きを踏むことを義務づけることなどによって規制の目的を達成しようとする手法です。
⑤「経済的手法」補助金、税制優遇による財政的支援、課税等による経済的負担
を課す方法、排出量取引、固定価格買取制度等がある。
から、「環境性能表示」が入ってません。