古賀恭一郎の日記

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令和元年度 技術士一次試験 機械部門択一(11)伝達関数における零点と極の組み合わせ

令和元年度 技術士一次試験 機械部門択一問題の解答解説です。

技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の機械工学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。

お役に立てれば幸いです。

JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。 から引用

技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。

中略

  • 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
 
問題11 伝達関数

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技術士会問題抜粋

の零点(又はゼロ点)と極(又は根)の組合せとして,最も適切なものはどれか。ただし,sはラプラス変換のパラメータとする。 また,重解(又は重根)は1個とみなす。

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図 選択肢
~~~~~~~~~~

 

技術士会の正答は、③でした。
 
分子の多項式の根を零点、分母の多項式の根を極と言います。
零点は、
 (s^2-2s+1)(s-2)
s=1を代入すると、 ~③④⑤~
 (1^2-2・1+1)(0-2)
=(0)(-2)
=0 [〇]
s=2を代入すると、 ~③④⑤~
 (2^2-2・2+1)(2-2)
=(1)(0)
=0 [〇]
仮に、s=0を代入すると、 ~①②⑤~
 (0^2-2・0+1)(0-2)
=(1)(-2)
=-2 [×]
同じく、s=-1を代入すると、 ~①②~
 {(-1)^2-2・(-1)+1}{(-1)-2}
=(1+2+1)(2)
=8 [×]
同じく、s=-2を代入すると、~①②~
 {(-2)^2-2・(-2)+1}{(-2)-2}
=(4+4+1)(4)
=36 [×] 
ということで、③、④に限定されました。
 
次に、極は、
 s(s+2)(s^2+2s+1)
s=-1を代入すると、 ~③~
 -1(-1+2){(-1)^2+2・(-1)+1}
=-1(1)(0)
=0 [〇]
s=1を代入すると、 ~④~
 1(1+2)(1^2+2・1+1)
=1(3)(4)
=12 [×] 
ということで、③が解答ですね。
 
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。