古賀恭一郎の日記

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令和元年度 技術士二次試験 総合技術監理部門択一(36)放射性物質による環境汚染からの回復状況

こんにちは、技術士(機械)の古賀恭一郎です。

  

問題36 東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境汚染からの回復状況に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。なお,以下において,湖沼の水質並びに底質については,環境省が実施している水環境に関する「福島県及び周辺地域の放射性物質モニタリング」の調査結果に基づくものとし,また空間線量率については,原子力規制委員会(当初は文部科学省)が実施している「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング」における、福島第一原子力発電所から半径80kmの測定結果に基づくものとする。前者のモニタリングにおいて、「周辺県」とは、対象とする湖沼が存在する県のうち福島県以外の県をいい,放射性セシウムの検出下限値は,水質が1Bq/L,底質が10Bq/kgである。
 
① 土壌等の除染は除染実施計画に基づいて進められてきており,帰還困難区域を除けば,当該計画に基づく面的除染はおおむね7割程度完了している。
② 汚染状況重点調査地域に指定された市町村のうち,これまでにその指定が解除された市町村はない。
③ 湖沼の水質に関して,2013年度以降のモニタリング結果において放射性セシウムは,周辺県ではすべて不検出であり,福島県においても検出率は減少傾向にある。
④ 湖沼の底質に関して,2016年度のモニタリング結果において放射性セシウムは,福島県内では検出されているが,周辺県ではすべて不検出である。
⑤ 空間線量率について,2011年8月時点と比較して5年後に約5割減少すると推定されていたが,実際の減少量はこの推定をやや下回るペースとなっており,遅れ気味である。
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技術士会の正答は、③でした。④と回答しました。
① 不適切です。平成30年度環境白書 https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h30/pdf/full.pdfのP104より、2018年に面的除染が完了したとあります。
② 不適切です。 ①URLの下部において、汚染状況重点調査地域に指定されている市町村は104から92になったと記載されています。
③ 適切です。①URLのP103において、同様の記載があります。
④ 不適切です。 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料7.7 陸水圏のモニタリングhttp://www.env.go.jp/chemi/rhm/h30kisoshiryo/attach/h30kiso-slide07-07.pdfによれば、各地域で検出されています。
⑤ 不適切です。①URLのP102において、推定を上回るペースで減少しているとあります。