令和元年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(4)日照・日射
こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
令和元年年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。
から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
https://archilink.jp/heterogeneous-applications
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
問題4 日照・日射に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 実効放射量(夜間放射量)は,雲があるときは,雲がないときに比較して増加する。
② 東西に長い集合住宅において,東京で日照時間を4時間確保するための隣棟間隔係数(隣棟間隔d/建物高さh)は,2程度となる。
③ 熱線吸収ガラスは,冷房時に効果がある。
④ 対向建物などがない場合は,ガラスのない開放された窓では、近似的に直接昼光率と立体角投射率[%]は一致する。
⑤ 頂側窓は,昼光によって展示品を鑑賞したい美術館の展示室や面積の大きい工場に用いられる。
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技術士会の正答は、①でした。
① 不適切です。放射は、温度の高いところから低いところへの熱移動方式です。夜間の放射は、地上から宇宙空間に向けて熱が移動する現象ですので、間に入る雲は断熱材の役目を果たします。よって、雲があるときは放射量は低下します。
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。