令和元年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(15)ホルムアルデヒドの放散速度
こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
令和元年年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。
から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
https://archilink.jp/heterogeneous-applications
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
問題15 室内において, ホルムアルデヒドが単一の材料から放散するとき,下記の条件における材料の放散速度に最も近いものはどれか。ただし,材料の放散速度は気中濃度の影響を受けないものとし,発生したホルムアルデヒドは、瞬時に一様拡散し,吸着・分解せず,室内濃度に変動はなく安定しているものとする。
条件
(1)室の容積:30m^3
(2)室の換気回数:0.5回/h
(3)外気中のホルムアルデヒド濃度:5μg/m^3
(4)室内空気中のホルムアルデヒド定常濃度:20μg/m^3
(5)ホルムアルデヒド放散面積:25m^2
① 6μg/m^2h
② 9μg/m^2h
③ 12μg/m^2h
④ 18μg/m^2h
⑤ 21μg/m^2h
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技術士会の正答は、②でした。
(1)と(2)から換気速度は、
30m^3×0.5回/h=15m^3/h
ホルムアルデヒドの収支は1なので、材料の拡散速度をxとおくと、
5μg/m^3×15m^3/h+x μg/m^2h×25m^2=20μg/m^3×15m^3/h
75μg/h+25 x μg/h = 300 μg/h
25x=300-75
=225
x = 9μg/m^2h
と正答②に一致しましたね。
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。