古賀恭一郎の日記

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読書日記 夏の騎士 百田尚樹著

夏の騎士を読みました。

 

勇敢で、誇りを持って戦った中世の騎士たち。その騎士に憧れた少年たちのひと夏の体験と少しずつ育った「勇気」の物語です。

思えば、私にもこんな時期があったなぁという物語です。騎士に憧れ、騎士になるためにはどうすれば良いのか真剣に考えていた時期もありました。(イギリスに貢献できれば、ナイトの称号をもらえる。)その私が、わが国日本に貢献できるよう、技術士を目指したのは、偶然ではないと思い返しながら読みました。

 

主人公たちは、気になる子を守りたい、勉強や運動もできるようになりたい、そういった思いを持ちながら、現実と理想のギャップに直面し、妄想の中に逃げ込んでしまっています。しかし、騎士に憧れ、騎士団を結成してから主人公たちは、少しずつですが本当に大切なことや「勇気」を得ていきます。そして、想い描いていた理想の女性に対するリアルな実情なども。。。

 

主人公たちは、この小学校を卒業した後、就職氷河期を迎える世代です。私も同世代であり就職には苦労しましたが、良い人々に巡りあうことができ、なんとか職を得ることができました。この物語には共感することが多く、同世代の方(苦しみを乗り越えた人も現在苦しんでいる人も)にぜひ読んで欲しいと思います。

物語でも語られていますが、

「人生はベストを尽くせばいい。その結果は恥じなくて良い。恥ずべきは、ベストを尽くさず逃げること、自分に言い訳をすること」

が印象的であり、これからもこの思いは持ち続けていきたいと思いました。

 

とてもおススメの作品です。ぜひ手にとっていただければ幸いです。

 

夏の騎士

夏の騎士