こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
平成29年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。
から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
問題35 ごみ処理施設の施設整備事業方式であるPFI (Private Finance Initiative) 事業方式に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
② PFI事業は,公共事業を包括的に民間に委ね, 長期的な契約の中で発生するリスクを官民で適切に分担し,良質で低廉な公共サービスを提供するという, 新しいパートナーシップ(PPP:Public Private Partnership)の構築を前提とした事業手法である。
③ PFIの事業方式には, B00 (Build Own Operate)方式やBOT (Build Operate Transfer)方式, BTO (Build Transfer Operate)方式等がある。
⑤ PFI事業では,事業関係者のリスク分担を適切かつ明確に決めておく必要がある。住民問題リスクや法令変更リスクは,民の分担となる。
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技術士会の正答は、⑤でした。
「PFI事業」は総合技術監理部門でも択一問題ででますので、覚えておいて損はありません。
https://www8.cao.go.jp/pfi/pfi_jouhou/tebiki/jitsumu/pdf/q2-1.pdf( PFI事業におけるリスク分担等に関する ガイドライン より)
「リスクを最もよく管理することができる者が当該リスクを分担する」という考え方を元にしてますので、民官どちらかに負担を強いることはあらかじめ決まっていません。(リスク分担を検討する際、負担割合を決める。)
よって⑤が不適切ですね。
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。