読書日記 名探偵のいけにえ 白井智之著
2023本格ミステリ・ベストの一位を獲得したという、名探偵のいけにえを読みました。
二日ほどかけて読み切りましたが、気が付くと深夜になっていたというくらい読み始めるとのめり込んでしまいました。それくらい面白い話です。
南米にあるガイアナという国で集団自殺をした宗教団体について、史実をからめてミステリを構成していました。
密林というクローズドサークル内にいるため、科学的な捜査はできず、目撃情報と事実関係のみで推理が組み立てられるのですが、それらが秀逸で納得のいくものでした。また、帯にも書かれているどんでん返しの数々に驚いてしまいましたが、最後には辻褄が合うため、作者の頭の整理方法も気になってしまいました。
私は読めるレベルでしたが少しグロテスクな表現もあるため、苦手な方はご注意してください。