令和元年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一(3)材料の熱定数
こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
令和元年年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。
から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
https://archilink.jp/heterogeneous-applications
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
問題3 材料の熱定数に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 中空層の熱抵抗は,熱流方向が下向きの方が上向きより大きい。
② グラスウールの熱伝導率は,かさ比重が小さいほど小さくなる傾向がある。
③ 畳の熱伝導率は、木材と同程度である。
⑤ 二重ガラスなど密閉中空層の熱抵抗は、壁の中空層など半密閉中空層の2倍程度である。
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技術士会の正答は、②でした。
② 不適切です。
かさ比重は物の質量を、空隙を含む容積で割って求めますので、単位は㎏/m^3です。
よって、1m^3あたりの重量が小さいほうが かさ比重が小さく、内部空気の量が多いと言えます。
そのため、内部対流によって熱が伝わってしまいます。空隙と断熱材が繰り返し存在する方が、熱が伝わりにくいのですね。
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。