令和元年度(再) 技術士一次試験 衛生工学部門択一(29) 廃棄物焼却炉からの排ガスの性状・処理
こんにちは。技術士(機械)の古賀恭一郎です。
令和元年年度 技術士一次試験 衛生工学部門択一問題の解答解説です。
技術士一次試験だけでなく、JABEE認定大学の該当学科の皆さんにも活用できる内容になっていると思います。
お役に立てれば幸いです。
JABEE |一般社団法人 日本技術者教育認定機構|世界で通用する技術者」になるための学びが、ここに。
から引用
技術者を育成する教育プログラムを「技術者に必要な知識と能力」「社会の要求水準」などの観点から審査し、認定する非政府系組織です。“教育プログラム”は認定の対象とする教育の主体のことで、通常、工学・農学・理学系の学科あるいは学科内のコースに対応します。
中略
- 認定プログラムの修了生は、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。
https://archilink.jp/heterogeneous-applications
衛生工学部門の勉強のため、択一問題の解答解説をまとめていきます。間違いがあればご指摘いただけると幸いです。
問題29 廃棄物焼却炉からの排ガスの性状・処理に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① ごみ焼却における窒素酸化物の生成原因のほとんどは、空気中の窒素の高温燃焼による酸化が原因となる。
② ばいじんを除去する集じん器としては,電気集じん器が多く用いられていたが,内部でダイオキシン類の再合成が行われるとされ,ろ過式集じん器(バグフィルター)が採用されるようになった。
③ ごみ焼却における塩化水素の発生源としては,塩化ビニル系プラスチックの寄与が大きい。
④ ろ過式集じん器(バグフィルター)は,ろ布によりばいじんをろ過するもので,ろ布上にたい積したばいじんがろ過効果を高める。
⑤ 排ガス中の塩化水素,硫黄酸化物を除去する方法のうち乾式法は,湿式法に比べて使用薬剤の量が多くなる。
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技術士会の正答は、①でした。
① ”ほとんど”をどうとらえるかによるのですが、
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswme1990/8/5/8_5_217/_pdf(都市ごみの焼却にともなう窒素酸化物の排出挙動 より)
のfig.9,fig10によると、一定の割合でごみ起因のNOx(Fuel NOx)が発生しています。
ごみに含まれる窒素分もNOx発生原因ですね。
一次試験は、とにかく過去問を繰り返し解くことが、合格への近道です。
頑張ってください。