読書日記 縁切り上等! 新川 帆立著
縁切り上等!読みました。
作者のバイタリティに驚きます。どんどん新作を発刊されていて、それでいてすべてのヒロインのキャラ立ちがしっかりしています。本作も一気に読んでしまいました。
これだけ元気に書けるのは、才能なのかご本人も寝てらっしゃらないのか、どちらでしょうね。
題名にある通り、「縁切り」がテーマの本作では、主に離婚訴訟をテーマとした物語が5つ収録されています。ヒロインは離婚を専門に扱う弁護士で、事務所は歴史の深い縁切り寺内にあります。
困った女性が駆け込んできたり、依頼があったりで話が進んでいくのですが、まぁ出てくる男性がそろってダメ男ばかりです。私も反面教師にさせていただきたいと強く思いました。
同じ著者の別シリーズの読書日記です。
kyoichirhokogajpemecha.hateblo.jp
こちらはドラマ化されていますね。
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読書日記 われら闇より天を見る クリス・ウィタカー著
われら闇より天を見るを読みました。
舞台はアメリカ、別荘もある西海岸の美しい町に起きた痛ましい事故とその加害者が刑期を終えて出てきたところから始まる事件を描く物語でした。
ヤングケアラーが出てくる物語が増えているように思いました。本作ヒロインは中学生で、幼い弟もいます。二人とも父親が誰かわからず、母親は面倒を見れる状態ではありませんでした。その二人に起きる事件がそれぞれ大変でして、思うところがたくさんありました。
また、自動車での長い長い移動が当たり前のようにあり、登場人物たちの物語で語られる総移動距離だけで、日本を何度縦断できるのか想像もできませんでした。アメリカの広さを感じられる良い機会でもありました。
読書日記 リバー 奥田英朗著
リバーを読みました。
十年前の河川敷で相次いで発見された遺体遺棄事件と同じ場所、同じ手口で再開されたところから物語は進みます。
限りなくクロに近い容疑者や、その容疑者を起訴できなかった元刑事、娘を殺された父親などが入り乱れた群像劇でした。600頁越えの大作ですが、読んでる間はあっという間でしたね。支える手が疲れることはありましたが。
読み終わった感想は、「ここで終わるの?!」でした。ここまで引っ張ったのなら、すべてを解明しても良かったのではないかと、今でも思ってます。
ただ、そこも含めて敢えて周囲のセリフや、状況などから推測するのみとして、リアルな事件像を作り上げられたのかとも思ってしまいました。