読書日記 錆喰いビスコ 瘤久保 慎司著
錆喰いビスコ(このライトノベルがすごい!2019 総合・新作ともに1位獲得作品)読みました。
舞台は人もモノも錆びつかせる錆風の恐怖に覆われている日本です。
「世紀末」といえば、モヒカン、トゲ付き肩パッド、バイクで略奪、ヒャッハーのイメージなのですが(歳がバレる。)錆喰いビスコの世界では、最低限の秩序は保たれつつ、明日を生きる希望にあふれています。
各地域は壁を設け、その壁の中で錆風の恐怖から逃れる生活を送っています。主人公ビスコは懸賞金がかけられた賞金首として、日本縦断の旅をしています。
スピード感がすさまじい、圧倒される危機的状況を満身創痍で乗り越えていく。しかし、一息つく間もなく次なる苦難にぶつかる。追い詰められ方が今まで読んできたライトノベルの中でも群を抜いており、ハラハラ度合いが半端ないです。相棒とのコンビネーションも面白いです。気が付いたら一気に読んでしまってました。面白い。これはおすすめです。
ライトノベルというと、「萌えキャラ」のイメージがある方もいるかもしれませんが、この作品は硬派です。各賞を受賞したのも納得の作品でした。
次作もさっそく読んでみたいと思います。