読書日記 同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬著
第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞、本屋大賞(2022年)受賞 同志少女よ、敵を撃てを読みました。
史実を元にした女性狙撃手の話でした。時代は1940年代ドイツの侵略に対抗するソ連が舞台です。ソ連では実際に女性狙撃手が戦場におり、前線で戦っていました。
大学で学び外交官になる夢をもった少女が主人公です。その少女は住んでいる村をドイツ軍によって全滅させられ、助けてくれたソ連側の赤軍(ソ連軍)の女性士官によって狙撃手として育てられます。
本の分厚さに最初は驚きましたが、戦場でのアクション、心理描写などが秀逸ですぐに引き込まれてしまいました。また、主人公の女性目線で描かれた戦争の悲惨さ、戦争のさなかにある日常が胸を打ちました。
心身ともに強く成長した主人公がどういった結末を迎えるのか、楽しみに読んでみて欲しいです。