読書日記 老虎残夢 桃野雑派著
第67回江戸川乱歩賞受賞作品である、老虎残夢を読みました。
宋(南朝)時代を舞台とした、さまざまな設定が複雑に交錯する武侠ミステリです。
本作では、きちんと謎は解けたのですが、作者が練った話の筋に乗れてとても満足です。
時代背景に疎いので、史実と創作の違いがわからなかったのですが、その点は特に気になりません。ただ、回収しきれてなさそうな伏線がいくつかあったのが気になりました。
科学捜査などが無くても、事実と各人の発言のみで推理が進んでいくのも良いですね。
久しぶりに一気に読んでしまいました。
最後に江戸川乱歩賞の選考コメントに主人公カップルが同性である必然性が無いとありましたが、ここには反対意見です。百合はとても尊いもの、美しいものであると感じました。(あくまで個人の意見です)
次作にも期待しています。
読書日記 1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 藤尾秀昭監修
1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書を読みました。
私は日経新聞を読んでいるのですが、毎週土曜日の書籍ランキングを楽しみにしています。その中で、比較的長期にわたってランキングに挙がっていたので、気になっていました。
読んでみたところ、なるほどと思いました。365人いれば、共感できる人、まったく接点が無かったような人、有名な人、初めて知る人、高齢の方、若い方と、ほんとうに色々な方の考え方に触れることができました。
納得できる言葉、まだわからない言葉と様々な考え方に触れられましたが、あくまで今の私が受け取り手だからこそわからないだけで、今後さらなる経験を積むことによって、わからないことがわかっていくのかもしれないと思いました。
読書日記 特許やぶりの女王 南原詠著
第20回「このミステリーがすごい!」大賞作である特許やぶりの女王読みました。
弁理士が主人公というちょっと変わった物語ですが、特許権に少しでもかかわったことがある人や技術士一次試験問題を解いている方には、馴染みのあるキーワードがあり、読んでいてわかりやすかったですね。慣れていない方にもわかりやすい説明がついており、その点配慮されていました。
かっこいい女性主人公は、やはり気持ち良い終わり方が似合いますね。今はやりのバーチャルYouTuber、Vtuberが特許侵害で警告されたところから話が始まります。
私も推しのVtuberがいるので、共感して読めました。
読書日記 マスカレード・ゲーム 東野圭吾著
映画化もされたマスカレードシリーズの最新作、マスカレード・ゲームを読みました。
本作も、主人公の新田氏はホテルマンに扮して容疑者を追います。読み返してみると、前作、本作と警察官がホテルマンに化ける展開には、少し強引さが目立ってきましたが、とても読み応えのある展開ですし、予想をいい意味で裏切ってくれる展開が続きますので、違和感はありませんでした。
ある程度出世し、年齢も重ねた新田氏の立ち振る舞いがホテルマンとしても、警察官としても完成してきており、どちらも映像化された際には、見てみたいと思いました。本作では、新たに登場した人物も事件にかかわりますが、その方との駆け引きも楽しみですね。
次のシリーズもあるのか、それともこれで最後か気になりますが、楽しみにしていたいと思います。
東野圭吾作品の感想です。
kyoichirhokogajpemecha.hateblo.jp
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読書日記 月曜日の抹茶カフェ 青山 美智子著
木曜日にはココアを の続編 月曜日の抹茶カフェ を読みました。
前作と同じくほっこりする物語でした。ほろ苦い失恋も経験しつつ、人として成長した人の話が印象的でした。軽い気持ちで読み進められるので、本当に疲れた日常の中でふっと一息つけるカフェのような本ですね。
また水無月というお菓子も興味がありますね。ぜひ食べてみたいと思います。