古賀恭一郎の日記

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読書日記 クラウドの城 大谷睦著

第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作、クラウドの城を読みました。

 

傭兵としてイラクに向かい、大切なものを失った「私」が、やっと見つけた生活の地で殺人事件に巻き込まれます。北海道で内縁の妻とデータセンターでの仕事を得た「私」が、探偵役となります。

読み飛ばしたのかもしれませんが、全体的に、少し強引な設定、強引な幕引きだったように思えてしまいました。

また、合理的な説明はできないのですが、犯人を早い段階で特定できた点も特異な感想を得る原因かもしれません。

日本ミステリー文学大賞新人賞というものに惹かれたのですが、日本ミステリー文学大賞新人賞の次の受賞作や著者の次の作品に期待したいと思います。 

 

クラウドの城

 

読書日記 爆弾 呉勝浩著

爆弾読みました。

 

スズキタゴサクと名乗る、傷害罪で警察署にて取り調べを受けていた人物が突然、告げた地域で爆発が起きる。しかも、それだけでは終わらないとも告げる。非常にスピーディに1日を駆け抜けるお話でした。

すごいのが、犯人と目される人物が警察署から一歩も外に出ていないのに、事件が続くという異常性、わからない犯行動機と次の事件現場、そして被害者。読者にも次々と情報が入ってくるため、一時も気が抜けぬ緊張感。

すごいとしか言いようがありませんでした。

翻弄されてしまいながら、あっという間に読み切ってしまいました。

考えさせられるテーマもあり、著者の別作品にも興味が湧きました。

ぜひ手に取って欲しいです。

爆弾

 

読書日記 琥珀の夏 辻村深月著

琥珀の夏読みました。

 

親と子の関係や子供の心情を丁寧に描写しておられる小説でした。小学生のときに、女子の行動、言動を少し不思議に思ったこともあったのですが、こういった心情で行動していたのだと、今更ながらつながりました。

 

理想を目指した集団生活の実情が露呈し、少し苦々しく終わってしまいましたが、中盤は、現代社会の課題などが明確で、主人公が精神的に追い詰められているシーンなど、共感できる部分が多かったです。

 

琥珀の夏 (文春e-book)

辻村作品の読書日記です。

 

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読書日記 invert2 覗き窓の死角 相沢沙呼著

ドラマ化が決定し、ミステリ大賞ほか5冠獲得したmediumの続編invert2を読みました。

 

本作も、mediumの後に読むことを強くお勧めします。

 

今回も、犯人ははっきりしており、なぜヒロイン翡翠が容疑者を容疑者と判断したのかを読者が推理する構成となっています。

解決編にたどりついたころには、夜も遅かったのですが、先が気になって読み切ってしまいました。(おかげで、今とても眠いです。)

2話構成になっており、それぞれの話は面白いのですが、1話目の主人公の心の声も読みなれたラノベっぽいものでした。翡翠のアザトカワイイ行動や質問は出ているのですが、容疑者が少年なので、終始ドギマギしながらも、うまく切り抜けていけました。

2話目はアリバイトリックが秀逸で、まったく解けませんでした。

本作も、ぞんぶんに楽しめたと思います。

続編も楽しみにしたいと思います。

invert II 覗き窓の死角 城塚翡翠

 

 前作の読書日記です。

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読書日記 ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来 南原詠著

特許やぶりの女王の続編であるストロベリー戦争を読みました。

 

弁理士が主人公という物語です。テンポの良い話の運び方で、あっという間に最後の展開まで終わってしまいました。

今回は、イチゴの商標権に関しての物語でした。日常的に理不尽なことを指示されている方にとっておススメな作品と言えます。

わかりやすい事例とともに話が進みますので、知的財産権や商標に携わったことが無い方でも物語に入り込めるのではないでしょうか。

本作の解決策は、規模が大きすぎて笑ってしまいましたが、これこそ物語ですよね。続編も楽しみです。

 

ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来

 

 

同じ著者の読書日記です。

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